バイオファーマ事業

自己免疫疾患とがん領域におけるエンドツーエンドの提供

私たちのバイオ医薬品の開発・商業化は約10年前より始まりましたが、当社の活動領域は研究開発に始まり、効率性の高い生産・サプライチェーン、コマーシャル活動全般まで、バリューチェーン全体を網羅しています。mAbxienceの株式の過半数を取得したことで、当社はバイオシミラーのパイプラインを多様化し、製造能力を拡大し、受託開発・製造(CDMO)事業の提供を拡大しました。

woman working in research

バイオシミラー医薬品と革新的なバイオ医薬品からなる当社のパイプラインは、既に上市済みの医薬品から開発段階の候補物質まで充実したものとなっており、さらに拡張を続けています。免疫・腫瘍・血液・骨粗鬆症の各分野をターゲットとするポートフォリオの拡大により、当社は世界中のより多くの患者さんや医療従事者が、生物製剤へのアクセスが容易となることを目指しています。当社の高品質で安全な治療薬は、患者さんと医療従事者にソリューションを提供し、患者さんのケアと生活の質の向上に大きく貢献します。また、患者さんや医療従事者の方々をサポートする包括的な患者支援プログラム「KabiCare®」も提供しています。

 

当社はまたCDMO事業を運営しています。数々の先端的なプロジェクト実績に裏付けされた専門性を基に、バイオ医薬品および高分子量タンパク質の開発・製造の受託サービスにて、パートナー製薬企業様の事業に貢献しています。

私たちは、患者さんの生活の質を向上させるとともに、世界の医療制度の負担を軽減するために、代替医薬品へのアクセスを提供することを約束します。

Dr. Michael Schönhofen, President Fresenius Kabi Biopharma

慢性疾患の患者さんが手頃な価格で質の高い医療を受けられるようにすることは、フレゼニウスカービのミッションの柱であり、当社がバイオシミラーに対して長期的なコミットメントを行っていることがその証です。当社のバイオ医薬品のノウハウとグローバルなリーチを、フレゼニウスカービが長年培ってきた伝統と融合させることで、患者さんの治療・療養生活を劇的に変える可能性がある医薬品を、それを必要とする人々の手に届けることができるのです。

 

私たちは、製品パイプラインを継続的に拡大し、世界中のより多くの市場でバイオシミラーの上市を実現するとともに、製造・供給・販売能力を最適化するためのエンド・ツー・エンドの統合を、パートナー企業と一緒に推進しています。それらを通じて、私たちは世界中で信頼されるバイオ医薬品のパートナー企業になることを目指しています。

バイオシミラーについて

バイオシミラーとは、先行のバイオ医薬品の特許が切れた後に、同等・同質の品質、安全性・有効性をもつとして提供される後発薬です。当社の拡大するバイオシミラー医薬品ポートフォリオは、炎症性疾患と免疫疾患、およびがん領域に重点を置いています。

 

これらの治療領域において、当社はさまざまな開発段階にある複数の候補物質を有しており、生物学的療法における継続的なイノベーションへのコミットメントを、引き続き強化してまいります。私たちは、より多くの患者さんにとって大きな負担なく先進治療を受けられるようにし、医療制度のコスト負担軽減に貢献することを目指しています。


統合されたバイオ医薬品バリューチェーン

当社は研究開発から製造・供給・商品化までのエンド・ツー・エンドのバリューチェーン全体において、高い専門性を有しています。欧州の中央研究所では最先端の研究インフラを整えており、当社のバイオシミラーの社内開発の中核をなしています。グローバルの生産施設は多様なAPI生産能力、充填・包装ラインを備えており、製品パイプラインの継続的な拡大を支えるべく設計されています。本社のマーケティングチームや、各国の市場におけるコマーシャルチームが連携して、医療従事者の皆様と患者さんに当社の製品を迅速にお届けできるよう、密に連携をしています。

woman in research

 

私たちは、ヘルスケア市場におけるバイオシミラーの重要性を真に理解しています:この理解こそが、私たちのコミットメントの原動力なのです

Tanja Greve, Executive Vice President CFO Biopharma

現在、フレゼニウスカービのバイオファーマ事業部では1650人以上の従業員が、世界中のより多くの患者さんに先端的な治療の選択肢をご提供するために仕事をしています。グローバルな事業展開により、既存のフレゼニウスカービの事業基盤を活用する一方、ファンクション毎に当社をサポートしていただける外部パートナー企業と密に連携して、患者さんのクオリティーオブライフの向上を日々目指しています。

 

CDMO(受託開発・製造)サービスは、当社のバイオシミラー事業を補完するものです。mAbxienceをグループに向かえたことで、当社の確かな技術力、生産力、コマーシャル機能をさらに強化し、バイオ医薬品およびバイオシミラー分野におけるスケーラブルな企業となりました。

 

私たちは、世界中のさらに多くの患者さんに、より多くの製品を提供するというコミットメントを果たすことに日々邁進しています。